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娯楽とライフハックのデータベース

読書感想文におすすめの本をまとめてみた。高校生から中学生、小学生向けまで幅広くご紹介。

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子供のころ、苦戦した夏休みや冬休みの宿題はありましたか?



筆者はとにかく読書感想文が苦手で大嫌いでした。
まあ後々コツをつかんでからはなんとかなりはしましたが、それでもテーマにする作品を探すのは最後まで大変でした。

そこで今回は読書感想文向けの「読むと色々考えされられる、感じる作品」の中からまとめてみました。
純粋に感動する作品、倫理観を大いに揺さぶられることで世の中を見つめなおすきっかけになるような作品、多種多様な登場人物がいるため誰か一人には絶対感情移入できるような作品などいろいろあります。

テーマが決まらない学生の方も、いつまでたっても宿題をやっている気配がなくて心配なお母様お父様も軽く読んでみておすすめしてあげるのもいいかもしれません。

読書感想文におすすめの本まとめ

羊と鋼の森

この本はピアニストではなく、ピアノを調整し響かせる仕事をする調律師の物語です。
表舞台に立つことのない裏方の仕事、しかしとても奥の深いその仕事に魅入られて一流の調律師を目指す男の子の視点で描かれます。

少年は高校生のときにのちに憧れの人となる調律師に出会い、自らも調律師となるべく専門学校に通います。それから彼は調律師になり、憧れの人と同じ職場について日々調律の仕事に精を出しますが、これがなかなか上手くいかない。

そんな周りの先輩たちに支えられながら、日々を過ごす主人公はある1人の少女のピアノに出会います。そこから物語は大きく変化していきます。
少年の夢を追うことへの葛藤や情熱、迷いや志などが巧妙に書かれたとても読みやすい作品です。

関東大震災

1923年に起きた関東大震災の記録ともいえる本です。
今からおよそ100年前、この震災と直面した私たちの先祖の混乱と困難が緻密に描かれています。

現代の地震対策はこのときの教訓が生かされたものだとわかります。
たくさんの人の命と引き換えに、私たちは多くのことを学んだのだと思います。
日本人で地震を経験したことのない人はいないでしょう。
だからこそ、当時これに直面した人たちの動揺がリアルに想像でき、感想文を書きやすいと思います。

これからも地震と共に生きていかねばならない私たちにとって、必読の一冊です。

老人と海

学生の時に実際に読書感想文の課題で使用した本です。
先生が学生に読ませたい本ランキングにも入っていたため、自分で本を選ぶ場合はそのチョイスにも好評価が付きそうです。

感想文を書くうえでも読み手によって悲しみを感じたりドキドキ感を感じたり様々な気持ちになる作品なので書きやすいです。
臨場感があるストーリーのためどんどん読めると思うので、感想文に取りかかるまでの時間もさほどかからないはずです。有名な作品なので、もうすでに読んでいる場合はそのまま書けますね。

多くの人が読んでいて、大人なら知っていた方がいい程の作品なので、感想文を書く機会に読んでみるのもいいと思います。ちなみに心情を深く読み取る様な少し抽象的な作品のため難しいです。
中学生以上の学生さん向けだと思います。

殺人出産

10人出産すると、1人殺していいという今の常識ではありえない世界を描いた話です。
日本の人口減少をとめるために導入された「殺人出産システム」です。

この話の中では出産という善業をすることで、殺人が尊いもののように描かれています。
このシステムを当然として受け入れる人と、何をしても殺人は悪と考える人の意見の違いが対立していて興味深いです。
あまりに当然に殺人が行われているので、自分の中の常識の「殺人=悪」をぐらぐらと揺るがされます。
特に面白いと感じたのは、殺意が生きる糧になるということです。生きるために殺すのか、殺すために生きるのか。

また、生きるとは何か、死ぬとは何か、考えさせられます。
現実の世界では考えられない話ですが、読み進めていくとこんな世界もあるのではないかと思えてきます。
もしこんな世界があったらという感想文が書けるのではと思います。

坂の上の雲

長編歴史小説の大御所司馬遼太郎の作品で前半は秋山や正岡子規、夏目漱石の学びを通じた交友関係を舞台に当時の日本の若者たちの日本を何とかしよう、この国を背負って立とうという気概の元、非常に前向きに、しかし楽しみながら専門的な分野の勉学を学ぶ姿がとても感銘を受けます。

自分の勉学に取り組む姿勢との違いにキットある種のショックを受けると思います。
そして後半は日露戦争を舞台に移し、秋山兄弟、児玉源太郎、東郷平八郎、乃木希典などの登場人物が日本海海戦での戦いを人間描写と共に非常に細かに書かれていて臨場感にあふれています。

後書きにもあるが、この時代の楽天家達が前のみを見つめながら坂の上の青い空に一点の雲のみを見つめて登って行くことを本当に上手く描かれた大作です。

ソクラテスの弁明

まず、この本の読書感想文を出すと十中八九「こんな本読んでるお前すげー!」と思われます。
なぜならこの本は「哲学書」にカテゴライズされる本だからです。

多分学校の先生だって読んでません。
あ、「難しいんじゃないの?」とか思いましたね?いえいえ、全くそんなことはありません。
まあ、確かにラノベ一冊読むのも大変だ…という人にはおススメできませんが、そこそこ本を読む中学生なら楽勝な分量です。

なんてったってこの本、薄いですし。
読むの遅い人でも1日あればいけると思います。
ただ、最低限のギリシャ知識は必要なので、図書館で歴史漫画やギリシャ神話の漫画を読んでから読むのがおすすめ。
さて本の内容はというと、古代法廷バトルです。偉い人に難癖をつけられて法廷に引き出されたソクラテスとかいう爺さんが、相手を論破します。脳内で「逆転裁判」みたいなのを想像しながら読むと楽しいです。

爺さん主役ってのが気に入らないなら、萌え幼女化したってOKです。
不真面目?いやいや、人には誤読の自由があると大学の先生だって言ってますし、いいんですよ。
どうせ書かなきゃいけないなら、楽しんでいきましょう。
で、あとはネットで「無知の知」という言葉を調べて、それに絡めて読書感想文を書けば、説得力は十分。「
哲学書をよんだすげーやつ」と一目置かれる事は必須です。もしかしたら内申点だって上がるかも?

杜子春

「杜子春」の老人と杜子春の出会いですが、「あり得ない」と思いながら引き込まれる冒頭です。
3度も大金をもらいながら無駄に費やしてしまう杜子春。人間の本当の姿を見せながら、杜子春の愚かさというか、人間の弱さも感じさせます。

「いい加減にしろ!」と言いたくなります。
杜子春は人間に嫌気がさし、「仙人になりたい」と老人に頼みます。その時、「絶対に口をきいてはいけない」と老人に言われそれを守ろうとします。
しかし、親が苦しめられる場面で思わず声を出してしまい、老人との約束が果たせないのです。

ところが老人はそのことで杜子春をほめ、老人の土地を与える、という話です。
芥川龍之介の作品はどれもわかりやすく、感想文はいろいろな角度から書けると思います。「蜘蛛の糸」「トロッコ」なども面白く読めて、感想文を書くのに適していると思います。

クワガタクワジ物語

小学生の男の子なら、誰でもカブトムシやクワガタの飼育に夢中になる時期があるのではないでしょうか。
これはそんな実体験をもとに書かれた本で、お母さんとお子さんが小学校2年~4年生の間にクワガタを育てた記録のお話です。

もうかなり前の本ですが、色あせないテーマだと思います。
好きな子なら同じような経験をしているはずで、自分もその気持ちがとてもわかったり、逆に自分だったらこうだ…というような感想も非常に述べやすいのではないでしょうか。

そんなお子さんにぴったりの本です。テーマとしても夏休みの宿題などにぴったりだと思います。
原作ではお母さんがメインで子供と育てていますが、お父さんが子供と一緒に読むのにもおすすめできます。

しあわせのパン

この小説は映画化もされましたが、北海道の湖の辺に立つ小さなパンカフェの物語です。
ここに訪れる人々のいろいろな思いにマーニの二人が寄り添い、美味しいコーヒーと焼きたてのパンで冷えた心を暖めてくれます。

ストーリーも判り易く。四季に合わせたオブにバス形式で構成されています。
一番の見所は離婚で母と離れた子供がマーにでで父と食事をするシーンで、常連の男性が大きなトランクから出したアコーディオンを弾くシーンです。
その優しい音楽が本の中から流れ出るような、店全体が温かく見守るシーンは最高です。

二人がかぼちゃのスープを飲んだ時に、美味しいね、でも違うねと交し合った言葉はとても、重かったです。
後半はとても重い内容を、良かったと心から思える展開で、本当に読んでほしいと思いました。

風が強く吹いている

一癖も二癖もある大学生たちが、箱根駅伝にチャレンジする青春物です。
主人公であるカケルの天才ぶりや人間的な成長、部の主将でありながら監督やコーチ、寮母さん的な役割も担っている灰二、クイズ番組オタクのキング、25歳なのに大学三年のニコチャン、双子のジョージとジョータなど、人物は多彩です。

それぞれに問題や悩みを抱えながら、走るということに魅了され、灰二のもと箱根を目指します。
お正月の箱根駅伝中継などつまらないだけと思っていた人も、この本を読み終わるころには正月が待ち遠しくて仕方がなくなると思います。
そしてテレビにかじりついてテレビ中継を見て、その裏のドラマに思いを馳せ、涙することでしょう。
最後の箱根中継の場面では、一人一人がクローズアップされてその内面と走っていく景色が濃密に描写されます。

「走る」ということがどれだけ魅力的なスポーツなのか、それを伝えてくれる本でもあります。
多くの登場人物の中に、一人は自分と重ね合わせることのできる人物がいると思います。
その人物について掘り下げていけば、良い感想文が書けるのではないでしょうか。

山月記

「自尊心の暴走とその成れの果て」というテーマを扱っているのでやや儚げな印象もありますが、やはりこの李徴の顛末は同情や共感、戒め等様々な感情を引き起こされます。
また、「自分はどうだろうか」という視点で非常に感想を書きやすく、李徴という人物と彼の考え方・生き方・行動をどう見るか、考えるかで話を広げやすいですし、感想を書く人の考え方もストレートに出るのが面白いです。

中国の故事が元ネタなので古代中国が舞台ですが、特に当時の世相や時代に関する予備知識等がなくてもすぐに読めます。
また、短編小説なので分量も短い上、青空文庫で無料公開されているためインターネットに繋がりさえすればすぐに読める手軽さも地味ですが大事なポイントです。

書店主フィクリーのものがたり

とても心温まる物語で、これが読書感想文におすすめな理由の一つです。
また、何といっても物語を読み進めるうちに、非常に偏屈で人とコミュニケーションのとりにくい性格の主人公が人間味を帯びる魅力的な人物へと成長していく様子は、読んでいる自分もまるで主人公とともに成長した気分になれたように思えるところも、非常に読書感想文向きな作品だと言えます。

また、単なるご都合主義の、ただひたすら甘ったるいだけのハートウォーミングなありがちな話に終始していないところも、とても気に入った点の一つで、読者のさまざまな感想を引き出せそうな作品だと思います。

また、主人公は本屋で本好きという設定も、個人的に紙媒体の本を絶やしたくないと思っている本好きとしては、ぜひ読書感想文を書く必要のある人たちにおすすめしたい点でもあります。

未来いそっぷ

星 新一さんの未来いそっぷはショートショートの作品が1冊に多く入っています。
どの話も数ページで終わりますし、人名や都市名などが出てこないので、とても読みやすくストーリがしっかりと頭の中に入ってきます。

どの話にもオチがあり、少し捻った感じのオチから、すぐに解る簡単なオチまで色々とあります。
長編の小説だと続けて読まないとストーリーを忘れてしまうこともあるのですが、この本は1話が短く次の話は前の話とは変わっているので、時間があまりない人でも気軽に読むことができるんです。
タイトルに関係しているのか、最初の数話はアリとキリギリスなど多くの人が子供の頃に聞いたことがある話をアレンジしていて、とても面白かったです。

突然、僕は殺人犯にされた

「ネット上のデマが独り歩きしてしまい、10年以上も苦しめられる」という現代ならではの、でも現実味のある(というより実際に起こった)出来事を扱っているので、若い世代であればあるほど興味が持てるし身近に感じられるテーマだと思います。

ノンフィクションなので小説のようにハッピーエンドとはいきませんが、文章自体は簡単で読みやすいですし、その時々で著者の考えや周りの警察や所属事務所、検察等の姿勢がはっきりしているのでわかりやすい方ではあります。

何よりこの本は「空想の世界に浸る本」ではなく、「著者の体験談であるとともに大きな問題提起をする本」なので興味のない人には難しいかもしれないけれど、少しでも興味のある人なら現代のネット社会やネットとの付き合い方についていろいろと考えるきっかけになります。

翔ぶが如く

明治維新の立役者の西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允が登場人物に出て、それぞれの性格、それぞれの立場から明治維新後から西南戦争までが司馬史観で語られます。
豊富な文献から得られた人物考察は秀逸で、その中で、維新までの西郷隆盛と、維新後の西郷隆盛の違いなどが語られます。

ある種時代の一英雄となった西郷隆盛と、それを歯がゆい思いで批判的に見る木戸孝允、自分の理想とする国家をつくるため盟友であった西郷隆盛と対決することとなりながらも、明治国家の基礎を築いた大久保利通とそれぞれの生きざまを見ることが出来ます。

温故知新ではありませんが、明治という若い世代が国家を動かしたその躍動感をこの小説を読むことで知ることが出来るとともに、時代にほんろうされていく人の想いも読み取ることが出来ます。

海賊とよばれた男

最近話題の出光興産の創業者をモデルに描かれた国岡商店が、敗戦や、GHQ統治という苦難を乗り越え、大企業になるまでが描かれています。
どんな苦難にもそれを乗り越えられる方法があると信じ、それを実行する。そして、どれだけ苦しくなっても、社員を首にしないという信念を貫く主人公の姿勢に感銘を覚えます。
国岡商店の社員のキャラクターもそれぞれに魅力のあるキャラクターで、敗戦からオイルショックまでの時代の流れというものも感じることが出来ます。

読書感想文として書くにあたって、この魅力的で夢のある主人公の言動は非常にお勧めです。

「たしかに国岡商店の事業はすべてなくなった。残っているのは借金ばかりだ。
しかしわが社には、何よりもすばらしい財産が残っている。一千名にものぼる店員たちだ。彼らこそ、国岡商店の最高の資材であり財産である。国岡商店の社是である『人間尊重』の精神が今こそ発揮されるときではないか」そう発し、実際に1人の首を切ることなく、事業を再興させたというのは人を財産であると考えた結果です。

是非、今の時代に読んでおきたい作品です。

食は広州に在り

食べ物についての本というのは感想文を書くのにふさわしいと言えます。
これが美味しそうだった、などと料理名を並べるだけでも確かにその本についてのレビューになるので、何か感想文用の本を読めと言われたら、つまらないストーリーの本よりそちらを推薦します。

ただ、面白いに越したことはなく、やはり手練の作家が書いたエッセイの方が安心して手に取ることができます。
亡くなった作家の丸谷才一によれば、著名作家の書いた食べ物エッセイのうちベスト3に入るのがこの邱永漢の「食は広州に在り」で、文章にうるさかった丸谷才一がほめるだけあって、読んでいてもその書きぶりのテンポが心地よく、ついスラスラと読めてしまいます。

文中で言及される中華料理は数が多いだけネットで調べがいがあり、その結果を書くだけでもいい読書感想文になりそうです。

カエルの楽園

とにかく読みやすい!じっくり読んでも1〜2時間程度で読み終わってしまうので子供でも負担無く読み上げることができると思います。

登場人物もカエルや動物がメインで、かわいいカエルのイラストが挿絵で入っているのでストーリーが展開されてもイメージしやすく、スラスラと読んでいても物語に置いていかれるということはないです。
何よりストーリーですが、恐らく大人と子供、あらゆる背景や思想を持った読み手次第では内容の解釈が変わるはずです。
読書感想文にオススメしたい一番のポイントである読みやすさの中に、様々な解釈ができる感慨深い物語、というところです。

是非、子供の課題だけではなく親子で一緒に読んでみて「カエルの楽園」についてじっくりと話し合ってみてほしいです。

まりものがたり

写真絵本で、詩のようなエッセイ文が特徴のノンフィクションドキュメンタリーです。
長い小説を読むのが苦手な子どもでも、この本なら60ページ未満だし、最後のあとがきに作者の思いもはっきりと示されているので、ぶれずに感想をまとめられると思います。

どのページも読み手の感情が強く揺さぶられます。驚きや悲しみ、諦めない思い、努力を続けることの素晴らしさなど、多方面からのアプローチで感想が書ける作品です。
何より、いじめや差別について、真っ正面から向き合って考えることのできる作品であり、すべてが事実というリアリティーが素晴らしい、世界でひとつの「記録」でもあることは間違いないです。
小中学生やその親、学校の先生たちに、一度は読んでほしい内容であると思います。自分らしさを失いかけたときにも、ぜひ読みたい一冊です。

兎の眼

授業で、講師から読むように勧められた本です。
ゴミ焼却場のある町の小学校を舞台に、大学を卒業したばかりの女性教師が直面する出来事や出逢いを通して、児童たちと共に成長していく姿を描いています。
石のように黙って喋らなくつハエの生態に詳しい「処理場の子」である鉄三や、「教員ヤクザ」のアダ名を持つ同僚の足立先生、壮絶な過去を持つバクじいさんなど個性豊かな登場人物がたくさん登場してくるので読めば読むほど面白いです。

また、「自分さえよければそれでいいのか」という事をしっかり考えさせてくれる作品です。
最後は涙をする場面もあるので、教員や保育を目指す人に読んでもらい、日々の仕事の中や授業の中で考えたり活用していただけたらいいなと思います。

禎子の千羽鶴

このお話は、私が小学生の時、夏休みの読書感想文で提出した本です。
とても有名な話らしく、映画化(TV化)されてました。内容は広島の原爆での被害者である彼女の人生についてです。

ちょうど、歴史(社会)の授業で原爆についても学習してた頃だったので、原爆について考えさせられました。
こんな小さな子どもでも大きな病気にかかってしまう爆弾の恐ろしさや、小さいながらにも信じて折り続けた千羽鶴へのけなげな祈り。

小学生の私でさえ、佐々木禎子さんの真の強さに魅了され、読書感想文を提出した後も何度も読み直した本です。
暗い内容の本ではありますが、長女が小学生になったので、読書感想文の宿題が出たら絶対に読ませようかと思っております。

ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターは両親の死の後、止むを得ず親戚の家族に引き取られ、彼らから心無い仕打ちを受ける日々を送っています。
しかし、自分が魔法使いであることを知らされた時から彼の人生が別の世界に向かって大きな広がりを見せ始めます。
つらい日常から魔法の世界へと入っていくときの描写に読む者を非日常の不思議な世界に運び去ってくれる巧みさがあり、あっという間に私たちも魔法学校ホグワーツへと誘ってくれます。

そんなハリーが友達の助けを借りつつ敵に立ち向かっていく姿が親しみやすく、彼が少しづつ仲間とともに成長しながら進んでいくところは感想文として非常に書きやすいと思います。

ぼっちーズ

この作品は友達作りが下手な登場人物達が、友達がいない今を変えようと必死にもがく姿が描かれています。
積極的に人と関わろうとするものの、他の人とのように上手く接することが出来ない。
友達と呼べるほど親密な付き合いなのか確信が持てない。

そんな不安を抱えつつ大学生活を送る様子が時にコミカルに、時にシリアスに書かれていますので、共感出来る方もそうでない方にもオススメの作品です。
ストーリーは章ごとに主役が変わり、全く接点の無いキャラクターがそれぞれの事情で友達のいない現状に悩むのですが、最終章で偶然が重なり合い全ての章の流れが一つに収束するオチは見事と言うほかなく、気持ちのいい読了感で終えることが出来ます。

盲導犬クイールの一生

この本はタイトルの通り、ある盲導犬の生まれた瞬間から盲導犬になり、生涯を閉じるまでの物語です。
誰しもが街中で一度は見たことがあるであろう盲導犬ですが、この本を読むことで、盲導犬の凄さを改めて知ることが出来ます。
また、ただ盲導犬の凄さを知ることが出来るだけでなく、1人の人間に対してどこまでも寄り添い、その人の目そのものとして機能していることが分かります。

生活をする上で、人間以外の生き物は切っても切り離せない関係にあります。
人間は、コミュニケーションを取る上で言葉を話すことが出来ますが、他の生き物は話すことが出来ません。
この本を通して生き物が考えて生きていることを身に染みて感じることが出来ます。
それだけでなく、人間を支えてくれさえする素晴らしさまで知ることが出来ます。

星の王子さま

王子さまの子どものようで子どもでないような不思議な雰囲気のある純粋な心、今のわたしたちにはない世の中に対する疑問、また主人公の少年時代から王子さまに出会い、別れるまでにおこる考えの変化など、読書感想文に書きやすいポイントがたくさんあります。

ダレンシャン

ひと昔前の本なので、他の人とかぶる心配がありせん!そして手軽さ!それなりに人気のあった作品なので、図書館は勿論、学校の図書室でも置かれていることが多いです。
海外のファンタジー、アクション、ユーモア、それとほんの少しのホラーをこの一作品で堪能できるので読み応え抜群!

橋下恵の訳による、親しみやすい文章とそれでいて臨場感のあるリアルな表現に、たちまち虜にされてしまうこと請け合い!主人公ダレンの葛藤と友情、同世代の心にぴったりと寄り添ったストーリーは、奇抜な設定とともに、好奇心を揺さぶられます。

数多く出回ったヴァンパイア物語の中でも、十字架や聖水、変身する、日の下に出られない、など、それらの概念を一気に覆した秀逸な作品。
その真意はお手元に取って是非!最後にこの本のおすすめとして、年代を選ばないこと。主人公と同じ学生世代には勿論のこと、大人にも童心にかえって読んで欲しいと思います。

あとがき

いかがだったでしょうか。
読書感想文の一つの構成として
「登場人物の行動と考え方に対して自分はどうか、もしこんなことになったらどうしよう、似たようなことがあった時はこうしたけど、登場人物だったらああしたかもしれない…」
みたいなことを書くのもありです。

そのためには自分と登場人物を比べながら読んでいくといいかもしれません。
なんにせよこの記事で読書感想文に悩む方の負担を少しでも軽くできたなら嬉しいです。