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【読みやすい】おすすめの新書を紹介する。大学生や高校生でも読めて役に立つ本のまとめ

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新書本というとどのようなイメージをお持ちでしょうか。
単行本ほどの分厚さ=ボリュームはなく、文庫ほど小説が刊行されているわけでもない、一言で言うならあるテーマについて非常に特化した本、つまり「ハウツー本」がほとんど大多数を占めています。


ジャンルは歴史、文学、化学に動物まで非常にバリエーションが豊富なのも特徴です。
また、ブームになった本も新書で出版されることが多いですね。

ここ数年で見ても2015年の『家族という病』、2016年の『10年後破綻する人、幸福な人』、
2017年も『それではこの世は悪くなかった』など今後様々な本が出版されていくことでしょう。
少し前にさかのぼると「さおだけ屋は何故潰れないのか」、「就活のバカヤロー」、「伝える力」など聞き覚えのあるタイトルもあるのではないでしょうか。
基本的にはどの本もその一冊だけで深い専門知識がなくても読むことができる「読みやすい本」だと言えます。

読みやすい新書で慣れてから、ビジネス書などを読んでさらに自分をステップアップさせていくという方法もあります。


というわけで、様々な新書の中からおすすめの本を紹介いたします。
大学生、高校生でも十分に読むことができる内容、文量がほとんどですので教養として、課題のため、そして好奇心の赴くままタイトルだけで読んでみる、というのも面白いかと思います。


本へのとびらー岩波少年文庫を語る

「宮崎駿監督の勧める児童文学」とあれば興味をそそられないはずがありません。
宮崎監督が何を読み、心を動かされ、沢山の映画を作られた泉は何にあるのか?

テレビで特集されるドキュメンタリーでは制作の現在進行は見られますが、この本には宮崎監督のメッセージの源の一端に触れることができます。
前半は不思議の国のアリスやトム・ソーヤ、ゲド戦記から注文の多い料理店など、宮崎監督の選ばれた50冊の一つ一つに解説と感想が紹介されています。
後半は児童文学と自分との関係やふれあい、そしてお話は3.11にも及びます。

宮崎監督は映画を通して子供たちに「失敗してもやり直すことが出来る」ことを伝えたいという話をなさっていた記憶があります。
この本の表紙の折り返しには「生まれてきて良かったんだ」というメッセージが書かれています(これは崖の上のポニョキャッチコピーでもありました)。
かつて子供であった私たちが、児童文学に還るひとつのキッカケとしていかがでしょうか。

毎日が冒険

個人事業家の高橋歩さんの本です。
現在は写真家として写真本や自伝を数多く出版されています。

この本では、学生時代から社会人になるまで、自分のやりたいことがわからないが好きなことを仕事にしたいと世界を飛び回り様々な経験が綴られています。
旅をしていく中での経験、出会いで物事の価値観、捉え方、感動が、若者口調で書かれており読みやすいです。
自分が将来なにをしたいか見つからない、やりたいことはあるけど勇気がない、会社勤めになってから昔思い描いていた夢を諦めてしまった人などにオススメの一冊です。

いつまでも若いと思うなよ

多忙を極めた作家が病気にかかり、病気と老いとを巧く重ねたり入れ替えたりしながら付き合っていくお話です。
人間忙しくなりすぎると、自分の許容範囲がわからなくなって、ついには自らタガを外してしまうというか、許容範囲がわからなくなっている人のところに次から次へと厄介ごとが現れるというか、そんな経験が実体験をもとに描かれています。

高齢化社会に向かっている中で、ちょっと違った切り口からアプローチしていて面白い新書でした。
橋本治さんには現状維持の健康とスローペースでいいので書き続けていてほしいです。

哲学入門

三木清さんの哲学入門は40年前に発刊され、今なお読み継がれている名作です。
哲学を少しでもかじろうとするならば、ぜひこの本を手に取るべきでしょう。

入門と言い切れるほど簡単な書き口ではありませんが、内容は正統派でまさに基本書です。反対にまずこの本を理解できないならば、哲学を語る土壌に立てていないと私は思います。海外の哲学者の書いた哲学書とは一味違う、日本らしい美しさが感じられる本です。

哲学をそれほど意識せずに読んでも楽しめるので本当に本としての完成度も高い1冊です。

知的生産の技術

今ではバズワードとなっている「知的生産」「ユビキタス・キャプチャ」の元祖と言われているロングセラーです。
50年近くも昔に書かれたものなのに、今でも読めば必ず発見がある良書。
昨今の「仕事術」系のビジネス本にありがちな押し付けがましさがなく、思考することの楽しさ、知識を整理することの大切さが伝わってきます。
私自身もこれに影響されて情報カードを使うようになりましたが、書かれている内容をそのまま活用するより、自分なりに改良を加えて試行錯誤するのがいいと思います。
著者もそれを望んでいるのではないでしょうか。
そのためのヒントにあふれた、「考えるのが好きな人」必携の1冊です。

世界の日本人ジョーク集

世界各国における日本又は日本人のイメージをまとめたこの本ですが、少し驚くようなものから妙に納得してしまうものまで、様々なイメージが紹介されています。

また、日本や日本人がどのように見られているのかを改めて認識できるのと同時に、世界の国々に対するイメージも分かるので、他の国に対する興味も湧くのではないでしょうか。
ジョーク集とだけあって、面白く読みやすいのがこの本の特徴だと思いますが、その取っ付きやすさのなかにも、〇〇人という概念を改めて考えてみたいと思わせるような本だと思います。

外国語上達法

著者が外国語の習得が苦手で、外国語を上達させる為に色々な人から聞いたことや著者の経験から書かれているので、全体がおすすめポイントという贅沢な1冊です。
特に外国語を上達させるには、「いい辞書」、「いい教師」、「いい教科書」に巡り合うことだと挙げたところや、上達するのに必要なのは「お金と時間」、「少しずつでも繰り返す」というところは、なるほどと思わせてくれます。

その他にも、初めて学ぶ外国語については、まず「千の単語を覚える」ということです。この時に辞書を使って覚えるのではなく、既に訳の付いた単語を確実に覚えることが重要としている点は目を惹きました。

辞書を引き引きその言語のテキストを読みたいのであれば、2~3000語覚えれば、その言語については上がりというのも納得出来ました。
ただ、幾ら良い教師や学習書や辞書に出会ってもやる気がなければ、如何ともし難いという意味のことが書かれているのは、耳が痛いものの当然と思いました。
外国語の習得について悩んでいる方は、全体を通読されて実行されるのが良いと思います。色々な外国語に使えると思いますので良いと思います。

理科系の作文技術

読んだ後に文章を書くのが苦手にしていたので伝えたい内容をシンプルに書けるようになりたいと思って購入しました。
文章の書き方について、端的で簡潔に説明してくれる本で読んでからは以前よりスッキリした文章を書けるようになりました。
特に、文章全体の構成と一文のまとめ方などがとてもためになりました。

題名に理科系とついていますが、文系の私でも理解がしやすかったのでこの点は心配無用かと思います。
ある程度難易度のある内容を、分かりやすく説明できる、まさに体現した本かと思いますので説得力抜群です。

読書力

斎藤孝先生が「読書の本質」について熱く語られている本です。
読書によってどんな力が付くのかをわかりやすく書かれています。

読書が必要であることを、自己形成のためであるとかコミュニケーションの力の基礎になるとか具体的な内容で興味がそそられます。
もう少し本を読まないといけないなと思っている人には、その意識を漠然とではなくクリアに再確認できる本です。
印象的なフレーズも書かれていて、読書から遠ざかっていた全ての人にきっかけを与えてくれると思います。

ネットのバカ

「ネットがあろうがなかろうが有能な人は有能なまま、無能な人はネットがあっても無能なまま」と語る筆者がインターネットビジネスとそれに搦め捕られる人々を冷静に見つめた1冊です。
ネットでいくら有名なブロガーも現実世界では知名度ゼロというのがほとんどであり、結局、現実で力を持たない人間がネット空間で徒党を組み、そして集団的に搾取されているのが今のインターネットなのだと看破する筆者の卓見には驚かされます。

また、インターネットでコミュニケーションを取った気にならないで、現実世界でリアルなコミュニケーションを取ることで、はじめて世界が変わっていくという意見にも深く共感しました。
「何だか最近、ネットの雰囲気が変わった」「ネット漬けがやめられない」といった悩みを持っている人は必読です。

きむら式 童話のつくり方

インターネットの普及により、素人でも自身の創作作品が簡単に世に発表できる時代となりました。
それに伴って、創作活動に興味を持つ方は昔以上に多くなっていると思います。

その中でも特に、物語形式の創作をしたい(している)方々にお勧めしたい本です。
著者は、人気童話「あらしのよるに」の作者きむらゆういちさん。

タイトルの通り、主に童話の書き方について述べられている本ですが、内容の多くは、童話に限らず物語作品全般に応用できるものです。
読みやすく分かりやすい文章、そしてハウツー本にありがちな押しつけがましさを感じさせない点は、さすが子供向けの作品でベストセラーを出した作家さんだな、と思わせます。
物語創作を始めてみたい方、一度基本に立ち返りたい方は、是非一読してみてください。

珍樹図鑑

「珍樹」とは、幹や枝などに現れる動物やキャラクターなどにそっくりな模様や形のことを指しています。
この本では、「珍樹ハンター」である著者が見つけた「珍樹」を惜しげもなく披露してくれています。

例えば、ベストセレクトとして紹介されているキリンや人差し指など、見れば見るほど、実物であるように見えてきます。
この本で具体例をたくさん見ることで、私が普段何気なく見ている街路樹も「珍樹」に見えてきました。
観察力や想像力を高めたい人に最適な本で、あと単純に眺めていても普通に面白いです。

漢字を楽しむ

著者の阿辻哲次さんは、漢字に関する著書をたくさん書かれており、中でもこの本は特に読みやすいです。
内容は漢字を読む、漢字を書く、漢字を作るの3部構成となっています。

3つの観点から漢字に迫る構成になっているので漢字が苦手な人でも途中で読むのを辞めることなく最後まで読める内容となっています。
この本を読むと、漢字の記号としての面白さを発見することが出来たり、漢字の奥深さをより深く味わえることが出来る1冊となっています。

教養としてのプログラミング講座

プログラミングは理系の人だけのものではないことが書かれています。

具体的には、プログラミングを学ぶことにより、論理的な思考法、情報の分類・活用方法、最小の手間で正確な仕事をする方法、他の人と知恵を共有する方法を身に付けることができるとされています。
例えば、お母さんがお子さんにお使いを頼むときにどのように頼んだら間違いなく行えるかについて、プログラミングと関連付けながら、説明されています。
プログラミング的な思考法を日常生活に活用したいという人におすすめです。

経済学のセンスを磨く

経済学というと一般的には役に立たないというイメージがあります。
しかし、この本では、行動経済学という観点から、世の中の出来事を深読みしています。
ニュースを見ただけでは、あるいは新聞を読んだだけでは物足りない人にとっては、この本は新たな視点を与えてくれる格好の書籍と言えます。
例えば、農家が豊作の時に出来過ぎたレタスを処分する現象については、非常に競争的な市場に直面したからではなく、全農と国の協議をふまえて独占企業と同様の行動をとったことがわかるとされています。

池上彰の宗教がわかれば世界が見える

宗教に対して考え方を改めさせてくれる本です。
日本人のように宗教に対して関心が薄い国は珍しく、世界の国々からも疑問視されています。

どこか宗教に対して距離を取りたくなってしまうような気がする人に仏教、キリスト教、イスラム教の世界三大宗教から神道やユダヤ教に関しても解説してくれています。
何より池上彰さんと共に7人の賢人が一冊の本の中でそれぞれの立場から語っている本です。
日本人と世界の国々の人たちとの温度差に関して疑問に思われている方に、改めて宗教って何だろうと考えてみるきっかけになるおすすめの本です。

北海道を守った占守島の戦い

終戦の3日後である昭和20年8月18日。
約8000名のソ連軍が千島列島の北端の占守(しゅむしゅ)島に上陸してきました。
当時この島を守備していた日本陸軍第91師団はその時すでに終戦のため武装解除と復員の準備を進めていたところでしたが、ソ連軍の上陸を知って猛烈な反撃に出ました。
特に精鋭の戦車部隊が、上陸してきたソ連兵を海岸まで追い返して蹂躙、多大な出血を強いました。

そして5日後の8月22日にようやく停戦交渉が成立して戦いが終わるまで、日本軍側は優勢を保ち続けたのです。
そしてこの激しい戦いによって、ソ連軍の北海道占領と言う野望が打ち砕かれることになったのです。
第二次大戦の様々な戦記が多く出回る中、終戦後にソ連軍と戦われた占守島の戦闘に関する本はほとんど無く、この事実を知る日本人は非常に少ないのです。
そういう意味で、この本は秘められた占守島の戦いを後世に伝える貴重な一冊です。

経営革命の構造

経営史についてコンパクトに書かれています。
イギリスの産業革命の背景やジェームズワットの登場に始まり、アメリカの鉄道産業や石油産業についてロックフェラーやカーネギーやフォードの経営略史、更には戦後日本の製鉄産業と自動車産業について書かれていて、戦後の経済復興についての政府の施策や責任について知る事ができます。

経営や経済について直接関係のない人にも、今の世界経済に至る流れや世の中の仕組みなどを知る事ができます。
経営者として著名な人ばかりでなく、ミドルマネジメントの人についても書かれており、単に経営者列伝というより経営や組織運営に携わる人の在り方と、に求められる要素を考える上で、読んでおいて良い本だと思います。

トランプ大統領とアメリカの真実

副島隆彦による本で、トランプがアメリカ大統領になる前に出版されたものです。

選挙前にトランプ勝利を結果的に予見した形になり、内容というとトランプ新体制になってからの政策を大統領就任前段階の予見ながら分かりやすく解説しています。
強烈なナショナリストであり反省力からファシスト、排外主義者と批判されたトランプがなぜ大統領となれたのか?なぜ支持をされたのか?
この本を読めばその謎が解けるかもしれません。

雑談力

この新書の作者は小説家でもあるので文章がおもしろく説得力もあり、読んでいて堅苦しさがなく飽きずに読み進められることが出来ました。
普段どのようにして他人の興味を惹けるような話が出来るのかが語られていてコミュニケーションをとるのに便利な知識が身に付けることが出来ます。

話し方の例もいくつも紹介してくれているので非常に分かりやすく、例で挙げられる雑学自体も知識を身に付けることが出来ます。
話を膨らましていって発展させる方法も載っているので小さな本の中にぎっしり内容の詰まった一冊になっています。

不可能性の時代

戦後を「理想の時代」・「虚構の時代」・「不可能性の時代」に区分し、時代とともに変遷してきた日本社会の相貌を鮮やかに描き出した一冊です。
各年代に起こった事件や出来事を題材にしながら論が展開されていくため、非常に分かりやすく抽象論に留まらない説得力があります。
この一冊だけで戦後の日本社会の変遷をクリアに整理することができます。

ディテールですが、ディズニーランドや新宿・渋谷、ニュータウンに関する分析が非常に興味深く、ひきこまれます。

ヴァーグナー家の人々―30年代バイロイトとナチズム

19世紀の偉大なる音楽家リヒャルト・ヴァーグナー。
彼の死後、バイエルン国王ルードヴィッヒ2世の庇護によって建てられた聖地バイロイト歌劇場と彼が生み出した芸術は非難されます。
ヴァーグナーの芸術を守ろうとした妻のコジマは狂信的になっていき、ヴァーグナー家の人々は次第に歴史に翻弄されていくのです。
そして1930年代に権力を持ったヒトラーに近づき、ナチズムのシンボルとなりました。

「ワルキューレの騎行」を聴くと戦争の狂気を連想するのは『地獄の黙示録』のイメージだけでなく、その時代の名残でしょう。
そして戦後、ヴァーグナー家の人々は深い反省に基づき、歌劇を再生していきます。そして現代もバイロイトは歌劇の新解釈を続け物議を醸しながら、芸術を守り続けている姿は感動的です。

寝ながら学べる構造主義

寝ながらというタイトルが実にユーモラスで、思わず手に取ってしまいました。
内容は現代思想学の構造主義についての入門書です。

入門書といってもやっぱり哲学書ですからそれなりに難解なのですが、それを筆者曰く「落語風に」ユーモラスにすることで、飽きずに読み通すことが出来ます。
私たちが生きる「ポスト構造主義時代」をもう一度捉え直すには、本書は絶好に機会を読者に提供するのだと思います。
この意味で、構造主義について今一度触れてみる良い機会であると思います。

詭弁論理学

論理学というだけで、取っつきにくいと考えてしまうかもしれませんが、本書は更に「詭弁」について論じています。
なんだかとても難しそうですが、決してそうではありません。

「詭弁」の前に「強弁」があり、それと対比させることで分かりやすく解き明かしていきます。
結局、詭弁とは物事を論理的に説明する一つの様式であることに気付かされます。

そして、後半の約半分が、論理あそびについて割かれています。
楽しみながら、論理学につて学ぶことが出来る名著であると思います。

泣きたくないなら労働法

今や世の中、毎日ブラック企業の報道であふれています。
しかし、あの会社はブラックだといっても、そもそも何をもってブラックというかは案外知らないのではないでしょうか。
本書は、「これがブラック企業である」という判定の根拠となる労働法について平易に解き明かしています。

平易にというのは、労働法はいくつかの法律の集合体であるため、その全容を知るのは意外に骨が折れるからです。
色々な具体的な事例を挙げながら、労働法について論じています。
総務などの部門の方だけでなくアルバイトなど働く全ての方に読んでいただきたいと思います。

名門高校人脈

学歴社会だと言われますが、それは一部の大企業の話しかもしれません。
日本の多くの企業は、地縁や血縁などで商売をしています。
そして、出身大学よりも結びつきが強いのが、実は出身高校なのです。

本書に収録されている、全国の名門高校は実に300校以上だそうです。
ビジネスマンの話のきっかけが、いつも天気や野球ではイケていないと思います。

お客様の出身高校について、お世辞の一つでも言うことが出来れば、商談成立に一歩近づくかもしれません。
ビジネスにも役立つ本だと思います。

余計な一言

ベストセラー「声に出して読みたい日本語」の著者が、持ち前のユーモアのセンスを存分に発揮して書いた、コミュニケーション論です。
誰もがちょっとした失言で「ヤバい!」と思った経験があると思います。

昨今のネット時代では、うっかりした失言で大炎上することもあります。
日本語について、コミュニケーションについての地位を確立している齋藤さんだからこそ書くことが出来たと思います。

普段の何気ない会話でも、本当に気をつけようと思わせてくれます。何度も読み返す価値のある一冊です。

伝える力

難しいことを分かりやすく伝える事にかけては定評のある池上彰さんが、一般の人にその極意を惜しみなく伝授してくれます。

言葉で伝える事だけではなく、文字での伝え方まで、いかに分かりやすく伝えるかについて芸能人など「なるほど」という豊富な実例を挙げて解説しています。
最後にはスケジュール管理の重要性まで書かれていて、本当に親切な内容となっています。

時々読み返して、自分の伝え方がちゃんと分かりやすいものになっているか、チェックすると良いと思います。
新社会人への準備としても、意思疎通の練習のためにも、とてもためになる一冊です。

1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ 4倍値上げしても売れる仕組みの作り方

今の安売り競争に、待ったをかける内容が面白いです。
題名の通りですが、当初より容量は半分にして値段は2倍以上にした商品、すなわち実質的に4倍以上値上げされた商品をブレイクさせるための秘訣が書いてあります。
商品の売り方やブランディング、はたまたインターネットへの対応などが重要であり、それだけで大きく市場が変化していくことを意識させられました。

日本はよい商品や技術があるので、売り方が下手だということや、ブランドというものをうまく活用できないことも逆説的になるほどと思わされました。
「走りながら考えて走りながら修正する」という言葉を一番覚えており、試行錯誤をしていく基本も書かれています。

不幸な国の幸福論

幸福論などと聞くと胡散臭く感じるかもしれません。
しかしこの本には正解ではないにしろ「幸福とは何か」という一つの答えが乗っていています。

誰もが追い求めるものであり、誰も明確な何かを掴むことのできない「幸福」について考察されています。
どうすれば幸せに生きられるのか、何が幸せなのか、なぜ不幸だと感じてしまうのか。

論理的に明快に一つの答えをこの本は示し、そして読者に新しい考え方を与えてくれます。
哲学に興味はあるけれどハードルが高い。
そして幸福感が感じられない、幸せになりたいと思っている方々にお勧めです。

クラゲ 世にも美しい浮遊生活

まえがきでも触れましたがそれでも新書というと、「小説と違って難しいことばかり書かれているから私には無理かも…」と思われるかもしれません。
新書にはこんな本もあるんです。

この本はクラゲの図鑑と言っていいほどに写真が多く、会話文が中心で構成されているため読みやすいというか眺めるだけでも楽しめるような新書です。
オワンクラゲの研究でノーベル化学賞を受賞された下村治さんと、2012年に世界一多い種類のクラゲが展示されていると認定された加茂水族館館長の村上龍男さんのお二人に教えてもらうステキなクラゲの世界に触れてみてください。

何度でも読み返したくなる一冊になるはずです。

まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく

この本は現在社会の中で当たり前だと思われている、東京で仕事をすることに対する疑問が投げかけられています。

毎日何時間も通勤や移動に時間をかけ、意味のない会議を繰り返すことに生産性はない、と言い切る著者の鋭い視点が非常に興味深いです。
後半はプロブロガーとして働く著者が、実際に東京から高知の限界集落に移住してみた結果が語られています。

そこから分かる田舎の魅力や、格段に上がる仕事効率、地方の人々との愉快なかかわりに、目が離せない一作でした。

99%の会社はいらない

この本はライブドアを経営していた堀江貴文さんが書いた本です。
彼は日本の中にある古い考え方や基本の考え方をぶっ壊して新しい価値観を作り出している人です。
この中で世の中にあるほとんどの会社は現場このままいくと存在価値がないという風に表現しています。

経歴含め色々と言われることの多い人ですが彼の考えを読んでみるというのはなかなか面白い読書体験ができるかと思います。

誰でもできる 確定拠出年金投資術 ほったらかしで「年率10%」を目指す方法

確定拠出年金の対象者が拡大し、将来の年金の不安が高まる今、自分で育てる年金として確定拠出年金への興味が高まっています。
しかし制度がよくわからないし、どの商品に掛け金をどれくらい拠出したらよいのかわからない…という方が多いのではないでしょうか。

本書はお金の専門家山崎俊輔氏が確定拠出年金の制度、年齢別にリスク資産と無リスク資産へのおすすめ配分、掛け金を拠出する間のリバランスについて詳細に述べている良著で、この1冊があれば、確定拠出年金にトライしてもいいかなという気持ちになります。

あとがき

いかがだったでしょうか。
思わず興味を惹かれる時に過激なタイトルも新書の魅力です。

そしてやはりなんといっても読みやすい、手が出しやすい本と言えるので気になった本をパッと手に取ってみる、という楽しみ方も新書ならではですね。
一度書店で今まで通り過ぎていた新書コーナーをじっくり眺めてみるのもおすすめです。