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Kindleでも読める大人にもおすすめのファンタジー小説3選【ランキング】

2016年8月19日更新

母が超の付く読書家だったこともあり、小さい頃からかなり本に親しんできました。 あの頃に読んで夢中になった本は、大人になった今読み返しても楽しめるどころか新しい発見も多く、 何より子供のころと違って様々な出来事を経験してきたことで、ピンポイントで心に響く一節やセリフや演出と出会う楽しみがあります。

というわけで筆者が大人になってなお、心に響く秀逸なファンタジー小説から厳選した3作品を紹介していきます。

3位、ゲド戦記シリーズ/アーシュラ・K.ル=グウィン

たくさんの島々から成る海洋世界を舞台にしたシリーズ。 物語としては主人公ゲドが魔法使いとしての修行を始めるところから始まります。 シリーズ1巻「影との戦い」冒頭に語られる言葉が

ことばは沈黙に 光は闇に 生は死の中にこそあるものなれ

飛翔せるタカの 孤空にこそ輝けるごとくに

であり、「世界の二面性」がこの物語の根底に流れ、その独特の魅力をつくっているのではないかと思います。

2位、ハリー・ポッターシリーズ/J・K・ローリング

シリーズ全作品が映画化までされ、世界中で大ヒットを記録したファンタジーシリーズ。 魔法使いの学校に入学することになった少年ハリーが冒険や出会い、そして別れなどを経て成長していく物語。 3巻くらいまでは王道、ハッピーエンド的な面が目立つのですが、徐々にダークな面や重い展開が増え、非常に読み応えがあります。 最早6巻、7巻あたりまでくると「これ子供に読めるのか?」レベル。

ハリー・ポッターシリーズの世界観

ハリーポッターシリーズがその独特の世界観を持ち、 なおかつシリーズが進行していくたびに新しい情報や登場人物が増えていくため 読者としてはなかなか読み込むのに大変そう、というイメージを持つ方もおられるかもしれません。

ですが、その点に関しては主人公であるハリー・ポッターが自分自身に魔法使いの血が流れているとも知らず、両親のことも普通の人間であると信じて育ってきたことですんなりと理解できるように書かれているのです。 魔法使いの人々にとっては当たり前のこともハリーにとっては驚きの連続であり、同時にそういった描写があることで、読者もまたその独特の世界観、設定、作品の中における常識といった様々な内容を読み進めるうちに知っていくことができるからです。

例えば、シリーズにおける「写真」の例を見てみましょう。 私たちが知っている写真というのは写真を撮ったその瞬間を一枚の紙として見ることができる、というものですね。 ですが、ハリーポッターシリーズの魔法界における写真は、それに写った人物たちがまるで意識を持っているかのように動きます。 例えば写真を見た人が撮られた人の友人であれば、その人物はにこやかに手を振ってくれたり、まるで知り合いを紹介するかのような手振りを同じフレームの中に写った人にしたりもするのです。

さらに言えば魔法界で描かれた肖像画はまるで自我を持つかのように話したり、怒ったりもします。主人公のハリーたちは学校で寮生活を送っているのですが、ハリーたちの所属するグリフィンドールの入り口には「太った婦人」という絵がかけられています。彼女も意識を持ち、合言葉を言うことで入口を開けてくれるという役目を持っているのです。さたに絵の人物たちは、自分の絵から抜け出して(絵の外の現実には出れないが)他の絵にいる人物たちと話したりすることもできます。 そういった魔法使いたちにとって常識的なことでも主人公ハリーを通じることで読者は驚きと共に理解しやすくなっているのではないでしょうか。

また、逆に人間界で育ったハリーにとって当たり前のことも魔法使いや魔女からすると驚くべきことに見える、というシーンも多く描かれます。作中に登場する魔法使いたちのほとんどはたいていのことは魔法で済ませればいいと考え、また魔法界もまたそのように文化を築いてきたために、人間にとっての常識に驚く、というコミカルなシーンもあり、そういった細やかな描写もシリーズの人気を支える一因となっているかもしれません。

ところでハリーポッターシリーズは現実世界の中に魔法界もまた存在を隠されているものの存在しているという絶妙なバランスで成り立っています。 舞台はイギリスであると明確に分かる描写やセリフが作中で何度も登場しますし、最早シリーズの象徴とも言えるホグワーツ魔法魔術学校はイギリスのスコットランド地方にあると言われています。この学校への入学からハリーポッターの物語はスタートしますが、ハリーがホグワーツに行くためにはある汽車へ乗らなければなりません。 それはイギリスの首都ロンドン中心部の外延部でキングス・クロス地区に実際存在する駅です。そこでハリーは駅員にこう言うのです。 「9と3/4番線はどこにありますか?」と。 このように絶妙に現実とファンタジーが交じり合い、気付いていないだけで本当は魔法使いはそこにあるのかもしれない、とワクワクさせてくれるようなリアリティを感じさせてくれます。ちなみに映画版の公開ののち、9と3/4番線の小さな看板とレンガの壁を通り抜けているように前半分が埋まった荷物を運ぶカートが設置されたりしています。 kings02

ハリー・ポッターシリーズにおける魔法使い

魔法使いのイメージは多かれ少なかれ、多くの人にとって共通する部分があると思います。 とんがり帽子、長いローブ、そして魔法の杖あたりが定番なのではないでしょうか。もちろん原作小説においてはビジュアルで判断するのは困難なため、かなり想像に任せられる余地がありますが、却って読者が思い思いのイメージを膨らませることが出来るよいところとも考えられます。 映画版の方も判断材料に入れるとすると、昔ながらの魔法使いのステレオタイプを現代風なスタイリッシュなものにした感じでしょうか。

さて、外見的特徴はこのくらいにしておいてシリーズにおける魔法使いがどのような存在かについて触れてみましょう。基本的に魔法使いや魔女は生まれてから8歳前後までに魔法使いであることの片鱗を見せます(例、ハリーたちと同寮同学年のネビル・ロングボトムは8歳になっても魔法使いとしての素養が見えてこなかったため、アルジー大叔父によりその日は2階の窓から足を掴まれぶら下げられていた。その時タイミング悪くエニド大叔母がメレンゲ菓子が出来たことを知らせ、大叔父は足を離してしまう。その時落下したネビルはまるでボールのように弾み無事で、同時に魔法使いだと発覚した)。その年の9月1日に11歳を迎えていれば例えばホグワーツへの入学資格が与えられ、入学すれば7年間を学校で過ごしながら魔法の呪文や薬草に関する知識、箒を使って空を飛ぶ方法などを学んでいくことになります。 もちろん世界各地にホグワーツのような魔法学校は存在し、フランスのボーバトン魔法アカデミー、ダームストラング専門学校といった教育機関があり、後者では生徒に闇の魔術そのものを教えるなど、それぞれ特色のある教育がされています。 教育以外にもハリーポッター世界においては「魔法省」という組織が大きな要素として何度も登場します。まあ政府のようなものと考えていいと思います。魔法省の中には「魔法法執行部」「魔法事故惨事部」「魔法生物規制管理部」「国際魔法協力部」「魔法運輸部」「魔法ゲーム・スポーツ部」「神秘部」が存在し、いろいろな仕事を行い、イギリス魔法界を支えています。作中の多くの登場人物がここに勤めていたり、ハリーたちもここを何度か訪れている場所でもあります。位置はロンドンの地下に存在し、地下10階建てです。イギリス魔法界のもろもろをここで管理していると捉えるくらいで十分だと思います。

1位、モモ/ミヒャエル・エンデ

「時間」をテーマにした物語。 平和で穏やかな生活を送る人々がある時から余裕の無い、時間に追われた生活を送るようになってしまいます。 その変化に気づいたのは主人公モモとその友人である子供たちだけ。 私たちがなくしかけているもの、なくしてはいけないものを教えてくれるような作品です。

まとめ

読書といえば実用書や硬めの小説がほとんど、という方にも是非読んでみてほしい、 忘れていた何かを思い出させてくれるような、 そんな素敵な作品をピックアップしてみました。

どの作品も子供の頃のように「夢中になって読める」作品です!